もうすぐ「愛くるしい」本番でげす

pajama_toriya2005-10-09

 明日はトータルテンボス漫才ライブ「愛くるしい」の本番ですねぇ。
毎日しこたま打ち合わせた結果が出るのですねぇ。
どんなライブになるのやらでげす。
13日にはbaseよしもとに行く事になりましたよん。
京都の実家にも寄れるかなあ。そんな時間無いかなあ。むーむー。
11月の4日には永井佑一郎の単独ライブがあるので、ゆっくりなんかしてられないぜい。

単独ライブを作るのは楽しいモノであります。
みんなも気が向いたら「単独ライブ」をやってみてください。楽しさ満点ですよぅ!
さあ、家族を前にしてネタの5〜6本でもやってやりましょう!
本当にやったら変態の完成ですので注意しましょう。



わたくし、疲労と睡眠不足で脳味噌の方がアレになっているのでしょう。
文章にまとまりがありません。我慢して下さいませ。


今回は「愛くるしい」の打ち合わせが始まった頃の話です。
構成作家の人が普段から使う場所で、「作業室」と呼ばれる低い壁で仕切られたスペースがある。
ここは各自が我が愛しのフェイバリットツール、そうパソコンを開きカタカタ無機質な音をたてる他に、事務椅子で器用に寝たり、床に寝たり、飯を食ったり電話をしたりおしゃべりしたり、何日もそこから動かない者もいる。
勿論風呂など入らない。
その姿は一見ホームレスのような感じである。
正解なのだろうな。屋根があるだけこっちの方が強い!セーフだ!
まだだ!まだやれる!うおおおお!

深夜2時を回った頃、誰もいない作業室で我が愛しのアイリーン、そうパソコンをカタカタ触り散らかしていると、劇団フォービーズ(おもしろ劇団だ!知らない人は見に行くんだ!わたくしはしがない通りすがりの1ファンだ!)の及川君(写真のキツネ目の男)が音も無く後ろに立っていた。
パジャマ「及川君じゃないか」
及川「おはようございます」
彼は劇団員で、大変礼儀正しい。
トータルテンボスの野球チーム、アフロモンキーズに所属している。
昔、プロになろうとアメリカに野球留学していたツワモノだ。
しかもピッチャーだ。速い球を投げるそうだ。
投げるところを見たことあるけど、わたくし野球はチンプンとカンプンのコラボレーションによってちんぷんかんぷんの為、彼がどれぐらい凄いのかは知らない。
痩せ型で、歳は25歳くらい。アッハー小泉と同じぐらいらしい。
アッハー小泉からとある話を聞いていたわたくしは、ここぞとばかりに質問攻めをした。

実は、この及川君。
「見える」
らしい。
もちろん
霊の類の事を指しております。
わたくし、霊体験的なおかしな現象にも遭遇した事はあるのだけれども、
なかなか「霊は存在する!」と言い切れない部分があるのだ。
「いるのだろうな」むしろ「頼む!いてくれ!」などと思っているのだが、
いかんせん自分に見えないので信じるにも信じようが無い。

アッハー小泉から聞いた話とはこうだ。
トータルテンボスのワイ!ワイ!ワイ!火曜日の罰ゲームで、富士の青木ヶ原樹海へ行く事になったアッハー小泉
わたくしも同行して、撮影は無事に終え、東京へ帰って来たのだ。
次の日、劇団の稽古場に入ってきたアッハー小泉が及川君を見て、いつものように「上から
偉そうに挨拶をするノリ」でウィッスーと言った。
いつもなら、いつもなら及川君が更に上から話すなり土下座するなりして楽しい感じで終わるそうだ。
その日は違った・・・。


小泉「ウィッスー」




及川「・・・ちょっと待って下さい!
小泉は「新しいノリだ!」と思ったらしく更に上から話したそうだ。



小泉「誰だ貴様は!」
胸倉を掴みに行こうとした。



及川「小泉さん!違います。」



小泉「え?」
少し大きな声で制止されたアッハー小泉
及川「ちょっと止まって下さい」
向かい合った及川君の視線は、小泉の肩越しに宙を見ている。
アッハー小泉に恐怖の戦慄が走る。
小泉「!」
指一本動かせず固まったアッハー小泉
世界でも5本の指に入る怖がりのアッハー小泉は、昨日樹海でロケした事は誰にも言っていない。
及川「どこで何したんですか!3人連れてきてますよ?
聞けば「霊」を3人も連れてきているらしい。
青ざめた小泉の表情は想像に難くないだろう。
悪いことはしなさそうな霊らしいので、まだ良かったそうだ。
しかし、樹海の帰りに小泉は事故を起こしている。
その後、パソコンも壊れた。
そして何より、彼の愛してやまないヒズフェイバリットファミリーであるところの飼い猫「チャミ」が寄り付かなくなったらしい。
猫が避けるとは!こりゃあガチだ!怖いねぇ。
アッハー小泉は、お祓いに行きたいらしいが、お金と時間が無いそうだ。


今、わたくしパジャマとりやの目の前に、アッハー小泉を恐怖のドン底に叩き落した「見える人」及川君がいるのだ!
聞こう!
怖いけど聞こう!
パジャマ「あの、・・・俺、・・・俺には誰かついてる?」
及川君は一瞬で目つきを変え、わたくしの肩の上の奥を覗き込んだ。
10秒、20秒
無言の緊張が走る。
1分しただろうか
及川「とりやさんには誰もついてませんね」
ふ、ふぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
セーフとは!
助かったぜい。
口の中にウ○コの霊でもついてるのかと心配していたところだ!これで安心だ!
安心したら、野次馬根性が首をもたげてきた!
この際、いろんな疑問をぶつけてみよう!
いや、どういう風に見えるのか、そんな初歩的なことを思いつくまま聞こう!
朝まではたっぷりと時間があるのだ!

パジャマ「霊ってさ、どんな風に見えるの?」
及川「僕は、いつも見えるワケじゃないんです。」
パジャマ「へぇ!」
及川「疲れてる時に見えたり見えなかったりするんです」
パジャマ「へぇ!」
及川「だから、全く見えない時もあるんです。」
パジャマ「い、今は、疲れて・・・」
及川「ます!」
パジャマ「!」
及川「劇団の稽古中ですからね。バイトもありますし」
パジャマ「何が見えるの?」
及川「僕が見えるらしいのは、まずはオーラです」
パジャマ「オーラって、あの炭酸飲料の?」
及川「それはコーラ!」
パジャマ「ごめん。じゃあれか!神殿に帰る時に唱える呪文」
及川「それルーラです!」
汚泥はこの辺にして、オーラについて聞いた。
イメージ通りの、あの「オーラ」らしい。
北斗の拳とかで見たことあるアレだ。
明るい色ほど良いらしい。
パジャマ「今まで見て良かったのは誰?」
及川「そんなに意識して見てないのですが、アッハーさんは銀色でしたね。これは相当良いオーラでしたね。光ってるんです。」
なんだあのやろうめ!ちくそう!でも何か分かる気がするなあ。
わたくしだけ「30年後に芸能界に残ってるのはアッハー小泉説」を提唱してるのだけれども、あながち間違いではないのかもしれない。むぅ。
他には赤や黄色、白とか強い人が業界にはゴロゴロいるらしい。
及川「あとは、守護霊的な感じのモノが見えます。人によって見える見えないはあるんでうすが」
パジャマ「へぇ!」
及川「小泉さんには、武田信玄に斬られてますけど、武術の相当偉い人がついていますね。」
他の人はどんな人がついてるか聞いたら、役者だったり、政治家だったり、やはりこの業界には凄い人がいるそうだ。


なななんと、人によっては前世も見えたりするそうだ。


まとめればこうだ。
○オーラが見える。色が明るいと良いらしい。
○守護霊的なモノも見える。事がある。
○前世らしいモノも見える。事がある。
○疲れていると、見えやすい。
○及川君には見えない人もいる。


聞かないワケには行かない。そろそろ自分の事を聞いてみよう。
パジャマ「あのさ、自分も見てもらってもええやろか?」
及川「とりやさんですか。いいですよ」
そう言うと、及川君の表情が一変した。
やはり異界とのコンタクトを取るためだろうか、表情が、無い。
目を細めて、こちらを見ているようで見ていないような・・・。
長く感じたが、実際には1分も経っていないだろう。
及川君がわたくしパジャマとりやの肩の後ろをくまなく観察する。
緊張しているのがわかる。
自分の心音が聞こえる。
及川「まず、オーラですが」
うわぁ!見えるらしい!
何色だ!?まさか金だったら!うしゃしゃあ!


及川「濃い目の緑です。」


び、微妙!!
何だその明るくもなく、かと言って暗いワケでもない色は!何の変哲も無いとは!
パジャマとりや、自分のぬるさを痛感した。
パジャマ「守護霊は見える??」
及川君はまたもや目を細めて
及川「あれ?う〜ん、見えにくいですね。」
パジャマ「そっか〜。」
及川「とりやさん、前世なんですが」
パジャマ「はい。先生!僕は一体何者だったんですかっ!」
及川「はい・・・。」
パジャマ「武士ですか!役者ですか!お金持ちとか!?」




及川「とりやさんの前世は・・・」




及川「水草です




水草
水草である。
前世は
「みずくさ」
パジャマとりやはその昔、水草だったのだ。
パジャマ「先生!植物じゃないですか!!」
及川「いや、とりやさん、僕ね、人によっては見える度が上下するんですが、とりやさんの水草についてははっきりと見えます。間違いありません。とりやさんは、元は水草です」


わたくしパジャマとりやの前世は水草なのである。
流石にわたくし、落胆してしまった。
そのあまりの残念がる姿に
及川「でもねとりやさん、金魚にとても感謝されていました。だから安心してください。良い水草ですから。
良い水草だとさ・・・。
聞いたことねぇ!



今から明日の「愛くるしい」のリハでございます。