愛情

pajama_toriya2005-03-06

 昨日と今日はSBPFのライブが3ヶ月ぶりにあった。
わたくしパジャマとりや、構成作家の他にもこのバンドの偽マネージャー兼ローディー兼物販責任者兼後輩兼同期兼トモダチというモノを担当しています。お客さんから見たら、よくわからないけど「いる人」だろうなぁ。
お笑いとは全く異質のモノなので、良い意味で気負いが無いからやっててかなり楽しい。
ここで1人の男を紹介したい。同じローディー兼物販兼後輩兼トモダチのアッハー小泉だ。
SBPFを愛する気持ちに関して右に出る者はいないだろう。
ある日の事である。
いつものように、ライブで物販の手伝いをしていた。本番中はお客さんもノリノリでステージに夢中、Tシャツを買う人も来ない。わたくしパジャマとりやは、静かにノッて見ていた。曲が「夕焼け少年」にさしかかり、会場のボルテージも最高潮。
ふと、アッハー小泉に目をやった。
直立不動の彼は、
なんと涙しているではないか!
人目も憚らず男泣きしているのだ!
聞けば「・・・あの歌は僕の事を歌った歌なんです」
あ、危ない!!血迷った発言にわたくしパジャマとりや、言葉を失ってしまった。
わたくしは心にエマージェンシーを発令し、アッハーの行動に着目した。
ある日のライブ中、楽屋で小泉のかばんからCDがのぞいていた。バンドの関係者は新曲CDを出す場合、発売日より先にサンプル盤が回ってくるものである。サンプルゆえにジャケットがついていなかったりして、一目でサンプルとわかるものになっているのだ。
その時わたくしパジャマとりやの目に映っているのはサンプルのそれでは無かった!!
そうである。
タワレコで買っているのだ!
問いただすと「ファンとして当然の行いですよ?予約しなかったんですか?」
と逆に諭されてしまった。
何という愛情!何たるファンスピリッツ!!買わなくても手に入るのに!!
わたくしパジャマとりや、もしファンクラブができたなら間違いなく彼を会員№00000の永久欠番に推薦したい。これは本物だ!後輩としては少しずれているかもしれないが、わたくしはチミを認めようじゃないか!アッハー、本当に好きなんだなぁ。
その後、去年になるが名古屋大阪ツアーがあった。
行きはレンタカーを借りて、SBPFとアッハー小泉とわたくしパジャマとりやで一路名古屋へ向かっていた。
楽しい車内。
話題は「アッハー小泉がSBPFをスゲー好きらしい話」になっていた。
樅兄「お前、ホンマか?」
藤田「好きなの?俺達を?」
小泉「ガチで僕はファンです」
宗田「そうなんだ〜」
大村「マジで??」
パジャマ「夕焼け少年で泣いてたよ」
こんなに近い距離の人間から「好きだ」と言われ、
メンバー全員喜んでいた。
「じゃあ、俺たちが口で各パートやるから、アッハー、歌えよ」
メンバーの誰かが言ったその言葉に対する小泉の感動たるや計り知れない。
顔を見たらまたもやアッハーは泣いていた!
彼の胸中たるや「機動戦士ガンダム〜めぐりあい宇宙〜」でアムロが帰還してきた時と同じ感動が渦巻いていただろう。
アムロの言葉を借りれば
「こんなに嬉しい事は無い!」
である。
かくしてアカペラ版、小泉ヴォーカルによる「夕焼け少年」が始まった!
小泉「♪明日を見つめる夕焼け少年が〜」
樅兄「チャチャチャチャチャチャチャチャチャ〜」
宗田「ズッタンズズタン」
藤田「ダンダンダンダンダンダンダンダンダダ〜」
全員ノリノリだ!ヴォーカル大村も楽しくアッハー小泉を見ている。良い空気だ。今日一日がとても楽しみだ。
しかし!!しかししかし!!
小泉「♪拳を握ってち〜k燭〜う★k♪※;♪いた〜」
SBPF「!!!!!!!!」
歌詞を、歌詞を!歌詞を覚えていないのだった!!
非道!外道!ファンの風上にも置いておけない何たる侮辱なのだろう!!
泣く程にまで感動したという理由の根本にあるべきその言葉を、
覚えていないとは一体どういう料簡なのだっ!!
試しに他の歌もやってみたところ、どれも惨憺たる有様。
可愛さ余って憎さ百倍とはこの事だ!チンプンカンさっぱりピーマンだ!!
この先名古屋まで、容赦無く罵詈雑言を浴びせられたこの男に
わたくしパジャマとりやは、かける言葉を知らない。