携帯電話

久しぶりにに麻雀したのでテンション上

久しぶりに麻雀をしたので、自分で記念撮影する暴挙に出た。
疲れた顔で、ヒゲもノビノビ。


 わたくしパジャマとりや最近になって、携帯電話を新しくした。
しばらくの間携帯が止まっていたので、テレホンカードばかり買ってコンビニ店員に白目を剥かれる生活に、終止符を打った。
これでもう公衆電話を探さなくても済む。あれは本当に億劫だ。ウヒョウ。
ボーダフォンの3Gとかいうやつで、海外でもメールの出来るスグレモノだ。海外行かないけどね。ぶえ〜。
番号も変わったので、アドレスと番号変更のお知らせメールを送信するのに一苦労どころか六十八苦労しているのであります。
昨日はオコチャ(東京NSC4期生)のネタ作り。オコチャと二人で終電まで本社にいた。そろそろ行かなければ。
携帯で終電を検索しようとブックマークしてある終電乗換案内にアクセスした。
あれ?
画面が真っ白のまま固まってしまった。
「戻る」ボタンを押してもさっぱり反応しない。どういう事だ!
「切る」ボタンを押すと、待ち受け画面に戻った。
メールや通話はできるが、インターネットにアクセスできない。????だ!
ワケ若島津のまま、とりあえずパソコンで終電を調べて次の仕事へ。
「上井草の魔法使い」の異名を取る石田さんのお宅に打ち合わせに向かう。
石田さんは、トータルテンボスの単独ライブのブリッジVTRを担当している同じ歳のナイスガイだ。
編集作業ってのはかなり時間のかかるモノなんです。
何故かというと、芸人レベルのおもしろセンサーがないと、芸人の言う事は理解しづらい。
理解しづらければ、映像に変換した段階で言葉のタイミングや文字の大きさや出し方がズレてくる。
すると、「ここはこう」、「文字はこれ」、「音はここからここまで」、などと細かい指定をする作業が待っている。
つまり、大変な時間がかかり、「気がついたら朝」状態になってしまう。
ところが、石田さんは全く違う。
テンボスやわたくしパジャマとりやが頭の中のイメージを言葉で伝えるとする。
するとどうだろう!1回の説明で何とイメージ通りの映像が目の前に現れるのだ。これは凄い!そして、作業が驚くほど早い!!
吉野家かと思った程である。
他には吉野家かと思った程である。
最後に吉野家かと思った程である。
さらに細部を時間かけて詰めてもらえるので、仕上がりは完全にプロの味。まるで吉野家
石田さんの家にパソコンは3台あり、どれも見たこと無いくらいでかい。多分吉野家にはそんなパソコン置いてないだろうな。
この設備を揃えるのに一体いくらかかっているのか。聞いてみたら
石田「500万くらいですかねぇ」
ゲェー!!
まるでキン肉マンの相方テリーマンの様な驚きの声が出る!吉野家が買えそうだ!牛丼何杯分だ?
トータルテンボスの単独ライブをご覧になった方もいるだろう、あの映像は石田さんの協力があるからこそできるのです。見てない人はごめんなさい。「そうなんだ〜」と思って下さい。
そして、石田さんは自他共に認める「機械オタク」だそうだ。
パソコンやら何やらで、機械が沢山設置してある。
携帯の機能もフル活用している。滅多にいないぞ!そんな奴!すげー!
今、そんな滅多な御方の前にいるわたくしパジャマとりやは、携帯で不自由している!!
思いついたのは自然な事。それは
わたくしの新型ヘッポコ携帯を目の前の「機械オタク」に直してもらおう!という事。
強い味方だ。蛇の道は蛇にまかせよう!
しかし、今は打ち合わせ中、時間も限られている。
その上、石田さんはパソコンに集中して作業している。
そんな時に突然携帯を直してくれと言われたらあまりいい気はしないだろう。
どうしよう。
今言いたい。でも、今言うべきじゃない。
やめておこうか。
明日か明後日にでも分厚い説明書と格闘すればいいか。
でもなあ、携帯の説明書って、ワザととしか思えない様なややこしい書き方してあるしなぁ。
石田さん見てくれないかなぁ。
ダメかな。
何か方法はあるだろうな。
よし!!
まずこちらから携帯の話を自然に振ろう。
会話からスムーズに入れば、石田さんも乗って来るだろう。
乗って来たところで、壊れたと言えば気になるだろう。
そうすればあとは石田さんのやる気を煽るだけ!
やる気満々の機械オタクにいじらせれば最高だ!
やる気満々なら、大事な携帯に最高の腕が披露されるだろう!!もはや直ったも同然!!
カーッカッカッカッカ!!心の中に阿修羅マンが現れた。

さあ、早速誘いのエサを蒔こうじゃないか!
パジャマ「携帯電話新しくしたんですよ」
どう来るか。
石田「へ〜、そうなんですか」
駄目だ。そんなエサでは喰いつかない。話の入り方が悪い!
どうしたらいいんだパジャマ!考えろ!この豚人間め!自分を叱咤激励、もう1度チャレンジする。
そうだ!自分の事を言っても話にならない。相手軸で話さなければ!
パジャマ「あれ?携帯新しくしました?石田さん?」
石田「そうなんですよ!これね、待受だけじゃなくて、表示機能も自分でゴニョゴニョ・・・」
いいぞ!いいぞパジャマ。まずまずの反応だ!
パジャマ「凄いですねぇ、あ、自分も買ったんですよ。」
自分の携帯もさりげなくアピール。時期尚早だったか?
石田「お、いいですねぇ、ボクのはゴニョゴニョ・・・」
よし、自然だ!
しかしここで自分のを見せるだけでは駄目だ!
何かアクションを起こさなければならないだろう。
パジャマ「これまだ慣れてなくて・・・、あれ!?」
石田「どうしたんですか?」
パジャマ「ネットにアクセスできないんです。あれ?うわ!画面が真っ白だ!!」
反応はどうだ?
石田「!」
石田「ちょっと貸して下さい!」
喰いついた!!予定通りだ!
わたくしの携帯を手渡す。
ここで駄目押しと行こう。念には念を入れて・・・
パジャマ「いや、大丈夫です」
1回引くのだ。我ながら駆け引き上手!
そして
パジャマ「明日にでも詳しい後輩に見てもらいますから」
この一言が機械オタクの心に火を放った!
もう機械オタク石田さんの目には携帯しか入っていない!
当然だろう、他の機械オタクと比べられたのである。
彼の中ではもはや戦争が勃発しているのである。
しきりにいろんなボタンを押し始める石田さん。
いい展開。拍手喝采目論見通りだ!ウシャシャシャシャ!
石田「これは・・・、あ、これか」
何も声に出さなくてもいいのに、声を出している。集中している証拠だ。
この声出しは架空の「詳しい後輩」に対してのライバル心を、わたくしパジャマとりやにアピールする意味合いも持っているに他ならない!
もう安心だ。石田さんが本気になってくれている。
大船に乗った気持ちである!
タバコでも吸わせてもらおう。
パジャマ「すいません、タバコ吸います〜」
石田「・・・・」
聞こえていないようだ。
コンセントレーションが高まっている。いい塩梅である。時間の問題だ。
黙って火をつけ待つ事にした。
3分後、
石田「あれ?あれれ?こうかな?」
終了前の声が出たかな
石田「・・・あ、そうか」
来た来た
石田「ちょっと、これは・・・」
おかしい。どうしたのだろう。表情が曇っているじゃないか。
魔法使い石田さんが言う。
石田「画面が」
パジャマ「?」
覗き込んだ
何だこれ?

「USIMカードが完全にロックされました。詳細は説明書をご覧下さい」
何の事?
石田「ヤバイかもしれないなぁ」
携帯を手に取るわたくし。
カチ、カチカチ。
カチカチカチ!カチカチカチカチカチカチ!!
ゲェー!!!
何にも動かないじゃないか!!!!!
石田「動かないです。悔しいなあ。」
動かない!
動かない!
うーごーかーなーいー!!
U−GO−KA−NA−I−!!
迂―誤―化―無―意―!!
電源を切ろうが電池を抜こうが、画面は変わらない!
壊れかけのRedioじゃあるまいし!!
かくして、わたくしパジャマとりやは携帯電話を持っていない人になってしまった。
悪巧みは見事失敗に終わった。未来永劫、悪は滅び、吉野家はうまい。
石田さんを利用しようとした己の心を恥じよう。

すぐに買わなければならないモノができた。


テレホンカードだ!