不潔人間

pajama_toriya2005-04-04

藤田と同居し始め2ヶ月近く経った。多分。
家で顔を会わせる度に藤田は
藤田「風呂に入ったのか!入ってないならこの家から去れ!!」
と言う。
藤田「ボディーソープ買っといてくんねぇ?忘れたら2000万円な!」
目的に対してペナルティが反比例するが、このように藤田は結構綺麗好きなのだ。
洗濯物も毎回畳むし、ゴミの分別もバッチリだ。
ある日、コンビニでわたくしパジャマとりやがお弁当を買い、割り箸をもらおうとしたら、藤田が横から店員さんに
藤田「いらないです」
と制したことがあった。聞いたら「ゴミになるから家の箸を使ってくれ」との事。
綺麗好きかつエコロジストなる一面も持っているのだ。みんな、見習おう!
写真は、明日ワイワイワイ前に朝5時半から野球をするのに合わせ、グローブを買ってきて喜ぶトモダチ達の姿である。


今日も打ち合わせをした。
いつものように神保町にある吉本の本社の会議室を借り切って行われていた。
メンバーはテンボスの二人、アッハー小泉堀江B面、作家1年目のビル坂恵、そしてわたくしパジャマとりやである。
打ち合わせが淡々と進んでいく。
今日はいつもと違い、みんな静かに作業をしている。
普段なら藤田が話し出し、それにわたくしとアッハー小泉が乗ってワイワイなるのだが、今日は大変大人の空気だ。誰も話さない。
そんな中、真剣な表情で大村が話しかけてきた。
大村「・・・とりや、ちょっといいか」
パジャマ「何だ?」
真剣な表情に、一同にわかに緊張する。わたくしパジャマとりや、作家として全力で力になろうじゃないか。
大村「尻見せろよ」
パジャマ「?」
どの角度から話をしてくるのだ大村よ。
さも当然と言わんばかりの態度に我が耳を疑う。
パジャマ「何だ?何がしたいんだ?」
わたくしの疑問は当然である。常人ならば聞き返すだろう。
大村「いいから尻見せろってんだ!ほら、椅子に立てよ!」
怒り出している。意味がわからない。藤田もアッハー小泉も怪訝な表情だ。
作家1年目のビル坂恵なんぞはびっくりを通り越してビビっている。
藤田「大村、何これ?」
相方までもがきょとんとしている。まさか大村はモーホーの方向なのか。
大村「ほら早く、ケツだよ、ケツ。後ろ向け!」
尻の件で「ケツを叩かれ」、わたくしパジャマとりや、椅子に立ち、後ろを向いて、みんなが見ている中おもむろにケツを出した。
出すと決めたら思いっきりだ。
みんなも「お尻を出す時は思いっきり!!」と覚えておこう!
大村「おぉ。セーフか。お前意外と綺麗なケツしてんじゃねぇか」
セーフ?何だ?確かにわたくしパジャマとりや、スキンケアにはうるさいが。
基準がわからん。汚いケツはアウトなのか?
皆あっけに取られたまま、彼の言葉は続く。
大村「おい坂恵、ケツ出せ。」
坂恵「え」
ターゲットが変わったようだ。
大村「え?じゃねぇよ!早く脱げ!」
1年目の坂恵は、表情を変えそそくさと脱ぎだした。
何もかも初めての彼はこれも作家の修行の内だとでも言わんばかりの表情である。
教えておいてあげよう、どこの事務所にもそんな修行は存在しないぞ!
大村「お前もセーフだな。よし、次」
堀江B面が犠牲になった。
大村「うん。次」
何が「うん」だ!何を納得しているのか!
貴様以外全員が納得していないのだぞ!早く説明したまえ!!
大村「おいアッハー、ぼやぼやしてんじゃねぇ!」
アッハー「はい!すいません!」
ぼやぼやしていて良いのだよ!尻を見せる理由がわからない上、怒られているのだよ!!
狐につままれるどころか狐に殴られている気分である。
大村「ぎゃはははは!」
アッハー小泉の尻を見て、大爆笑する大村。
何も無い。


どこだ?


どこで笑っている?


は、はぁ!!


パンツにう○こがついているじゃないか!!


うわうわうわうわ!汚泥!汚泥!社会人にしてこのパンツ環境!
大爆笑が起こる。これか!彼の求めていたモノは!
藤田「ぎゃははは!マジでお前有り得ねぇ!」
アッハー「ひぃ」
小声で自分の下半身を呪ったアッハー小泉は、その場に崩れ落ちた。
汚らわしい。齢25にしてその行いは正気の沙汰ではない!
彼の汚れぶりに綺麗好きの藤田が激しく非難する!当然だ!
藤田「も〜!!お前パンツ捨ててこいよぉ」
隣に座っていた男が尻もろくに拭けない最低君と知るや否やあからさまに嫌がり始めた。
そりゃあそうだ、う○こをつけたままなのだから。無理もないだろう。
藤田「早くあっちに移動してくれよ!汚ねぇ!」
糞人間と化したアッハー小泉は、成す術無く入り口近くの端っこの方に席を移動した。
大村「おい、早く脱げ!!」
その言葉は勿論藤田に向けられた言葉だ。
藤田「何でだよ!俺は綺麗好きだから大丈夫だ!」
大村「わかんねぇだろ!」
ただ、アッハーにあんな奇跡を見せられては今更藤田が脱いだところで盛り上がるのだろうか?
藤田「脱ぐけど絶対もう笑いにはなんねぇよ」
しぶしぶ脱ぐ藤田
藤田「嫌だよ俺、笑い取れないよ」
大村「大丈夫だって。」
脱ぐ藤田。
なんとブリーフを穿いている。おもしろいじゃないか!
その時のドリフ感たるや大変コミカルであった。
とりあえず、スルっとパンツが下ろされた。


どうだ?


どうなんだ?


彼のブリーフには


う○こでは飽き足らずお○っこもバッチリついてるじゃないか!!


天才!もはや天才!!神の領域である!!
連鎖反応プラスアルファとは!!
その日に限って白のブリーフ!!
白に映える茶色と黄色のコントラスト!!
汚泥人間ギャートルズである!!
地獄!正に地獄絵図!!
それもエコロジーの一環なのか!!
パンツぐらいマメに穿き替えればよろしかろう!!
自ら入り口近くに席を移動した藤田は、アッハー小泉との友情を取り戻した。
勿論二人共パンツをはいたままだったのは言うまでもない。
それにしても大村は一体何故尻を見せろと言ってきたのか。
大村「藤田が今日ブリーフなのを見て思ったんだ。
『絶対う○こがついているはずだ』
って。何しろあいつは昔から汚いからな。」
そう得意気に話し込む大村の鼻からは、大きなハナクソがコンニチワしていた!!
ゲロース!