関西の二人組

 最近自分の中での忙しいランキングがうなぎのぼっていて、日記の更新が遅れに遅れ散らかしております。
「楽しみにしています。」
などと大変ありがたきお言葉をいただくので、申し訳無くて腹でも掻っ捌いてみようかと考えております。
火曜日の話になります。
朝から有明スタジオ11時入り。トータルテンボスワイ!ワイ!ワイ!の生放送。
その後、鮫洲にあるスタジオでSBPFのレコーディングに同行。

その日の朝、目覚まし時計よりも先に自然と目が覚めるわたくしパジャマとりや。
寝起きに太陽が眩しいが、どこか心地良い。
実は最近藤田と健康の為に朝晩「黒酢」を飲み始めたのであります。
その効果があらわれて来たのだろう。
スゲーや黒酢
黒酢最高!
みんなも買えばわかる!
最近体の調子が良いと思ったら効果が出てるじゃないか!
すがすがしい。風呂でも溜めて入ろうか?
携帯のアラームと目覚まし時計が鳴る前に起きるなんてまるで嘘のようだ。




う!嘘だった!!



目覚まし時計の針がピクリともしていないじゃないかっ!
何回見ても8時50分02秒のまま止まり散らかしているのである!
ゲェ!ゲェ!ゲェの祭典!!
マイハニーとも思っていた我が携帯電話も何と充電が切れてピクリとも動かない!!
ぐぬぬぬぬ〜。
黒酢の効果など嘘だ!先程の言葉は撤回する!
黒酢など飲んでも何の意味も無い!何が黒酢最高だ!
あんなのはただの思い込みだっ!明日になったら全部流してやる!
慌てて携帯と充電器を合体させ、時刻を確認すると10時30分になろうかというところ!
電源を入れた瞬間、携帯が鳴る!画面にはアッハー小泉と出ている。
入り時間は11時なのにこの時間にかけてくるなんて、先輩思いの良い後輩だなあ。
パジャマ「もしもし」
アッハー「おはようございます。電話繋がらなかったんですけど今どこですか?」
パジャマ「今家だよ。目覚しが止まっててさ」
アッハー「オマエ、ゴリャー!!今何時やと思ってるんじゃ!!あかん!考えられへん!うーわうわうわうわ、考えらっれへんっ!!ボケ!!はー、無いで自分!!」ガチャ
「ガラの悪い関西のおっさん」にキレられた。
後ろで笑い声がしていた。間違いなく藤田だった。


昨夜の長い戦いが思い出される。
夜12時前にわたくしパジャマとりやが、下井草駅を出て家に向かう途中、我がマイハニー携帯電話がブルブルと着信する。
トータルテンボス藤田からだった。
パジャマ「うい」
藤田「オマエコラ!!ワシ等を舐めとったら口から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたるぞコッラ〜!!」
パジャマ「え?何?誰だ貴様!」
藤田「はぁ?『誰だ貴様』ちゃうんじゃ!オマエはアカン!!考えられへん!!考えられへんな!!」ガチャ
唐突に電話は切られた。
一体なんだったのだ?
イントネーションの間違った関西弁で怒られるとは!
ワケ若王子さんである!しかも全く良い「返し」ができなかった。
そのとき、またもや我がマイスイートハニーである携帯電話がムームー唸る。
やはり藤田だ!
藤田「おうオマエ、考えられへんのう。次に会ったらタダでは済まへんからのぅ。あっかん考えられへん!!」
また同じテンションだ。ここは乗らなければ!お笑い人としての資質を問われてしまう。まずは「つっこみ」として対応しよう!
パジャマ「誰?君、関西弁できてないよね?」
藤田「あぁ?」ガチャ
またもや一方的に切られ、わたくしパジャマとりや、なす術が無い。
家に着き、どう出るか思案する。向こうは「関西の怖い人」を演じてきている。
さっきは「つっこみ」で入ったら気に入らなかったのか切れてしまった。
ならば今度はその「怖い人の弟分」に成りきってやろうじゃないか!
その時、またもや我がフェイバリットツール、そう携帯電話がムームー唸った!
着信したのはアッハー小泉だった。
パジャマ「もしもし?」
アッハー「オウコラァ!!オマエか!ゴニョの兄貴ゴニョ恥をゴニョせたのは!!コラァ!ゴニョ」
と言ったのか、活舌が悪くてさっぱり聞き取れない。
パジャマ「え?恥?」
アッハー「なんやコラ!!オマ、オマエ聞き返すんか?」
活舌が悪くて聞き取れない。
パジャマ「え?何て?活舌悪くて聞き取れへんねんけど?」
アッハー「1回で聞けコノヤロー古#鯵◎★〜!!」
ガチャ
またもや電話が切られる。
怒られている弟分を演じようとしても、聞き取りにくいかつ電話を切られる為、さっぱり乗れない。
家に入り、テレビをつけようとしたその矢先、またまた我がエクスカリバー、そう携帯電話がムームーと唸る。
藤田だ。
藤田「おうコラ、わしの舎弟に随分と恥かかしてくれたのう。おうコラ!!考えられへんやんけ!!」
パジャマ「え?」
藤田「え?ちゃうんじゃボケ!!おどれ考えられへんのう!!ほんまにンホ%亜j★グ<^!^>R!!!」ガチャ
またもや聞き取れないまま電話は切られた。
すぐさま我が心のマイフェアレディー、そう携帯電話がムームー唸る。
アッハー小泉だ。ようし、本物の関西弁で対応してやる!
アッハー「もしもし、お疲れ様です。アッハー小泉です。今大丈夫ですか?」
何たること!予想外の普通の電話だ。
この世界、電話する相手には「今大丈夫ですか?」と聞くのが通例となっている。
藤田との電話でのミニコントにより、突然怒鳴った事に対し一応侘びを入れるのだろう。
相変わらずこういう所だけは抜け目が無い。ハードゲイのくせにあのクリクリ頭め。
パジャマ「大丈夫やわ」
アッハー「そうですか。夜遅くすいません。」
パジャマ「ええよ」
アッハー「わかりました。それじゃあ、オマエコラァ!!考えられへん!考えられへん!オマエな、ええ加減にせなガーンいわすど?おうコラ!!わかってンの髴★£5Ю!!」ガチャ!
立て続けに我がヒロイン、携帯電話がムームー唸る
藤田「ああ、とりや?」
パジャマ「うん」
藤田「あのさ、今大丈夫?」
やはり同じパターンか。どういう台詞を返してやろうか。
パジャマ「大丈夫や」
藤田「わかった。あのさ、次の打ち合わせいつだっけ?」
パジャマ「え?」
こ、来ない!怒号が来ない!
パジャマ「えーっと、ちょっと待って」
藤田「おー」
パジャマ「明日21時に新宿やわ」
藤田「わかった。じゃあな。」
パジャマ「おー」
藤田「あ、ちょっと待って」
パジャマ「何?」
藤田「オマエコラ!!考えられへんな!!何や?何様じゃコラァ〜!!ほんまに考えられへんっ!!アハハ」ガチャ
すっかり騙されてしまった。最後には笑い声が聞こえていた。
時刻は2時を回っている。もう小1時間怒鳴られ続けているじゃないか。
次に鳴ったら、思いっきりつっこもう。向こうは引くに引けなくなっているはずだ。
その時、我が喜び組、そう携帯電話がムームー唸った!
すぐさま通話ボタンを押し、
パジャマ「長げ〜よ!!!」
ビル坂恵「あの、とりやさん?」
何たることか!このタイミングで何も知らないビル坂恵が電話してきやがった!!
ビル坂恵「どうしたんですか?僕何かしました?あの、来月なんですが飲み会を・・・」
パジャマ「またね」ガチャ
とりあえず電話を切った。
何故こんな時間に「来月の飲み会」の話をするのだ!明日にしたまえ!
このタイミングの悪さ、他に類を見ない。今すぐ荷物をまとめて淡路島に帰るんだ!
とにかく、奴らからのアクセスを待つ事にした。
すぐにかけてこないとは、こちらの心の動きを読んでいやがる。
流石長年の付き合いだ。お互いに手の内は知り尽くしているようだ。
とことん待ってやるぜ。





待てど暮らせどかけてこねぇ!!



どういう事だ!!くそう!ちくそう!やられてしまった!
時計は既に朝5時を指しているじゃないか!
寝ようと思っても、かかって来た時の期待感でさっぱり眠れない!!
こっちからかけても留守番電話サービスセンターの「女」しか出ない!!何だあの無機質な冷たい「女」は!!
無念の思いを胸に我がブラザー、そう携帯電話を握り締めたまま、眠ってしまったのだ。
こうして、遅刻人間が完成したのである。
下手に気を利かせた自分がアホそのものである。
ぐっすり眠れば良かったねぇ。


PS:黒酢は悪くないねぇ。
おまけ

蛇口で後頭部をしこたま打ったアッハー小泉