確率変動

わたくしパジャマとりや、以前に人が「磁石になる」と書いた日記を読んでいただいただろうか。(読んでない人は読んでね)

前回の日記で、お台場のバーミヤンがなぜかCDを平然と売っている異常事態についてチラリと書いたが、あそこのバーミヤンは少し変だ。

というのも、過去のこんな話があるからであります。

去年の夏だっただろうか。その日はトータルテンボス単独ライブ「乱痴気囃し」のオープニングVTRのロケで、お台場に来ていた。
メンバーはテンボスの二人、後輩の吉田サラダ、わたくしパジャマとりやの4人だった気がする。アッハー小泉はいなかったなぁ。
昼にお台場に到着。よくわからないオブジェに登ったり、橋の上をキテレツ歩きしたりとエンディングの素材を撮ったりして、ロケは順調に進んでいった。
夕方頃に予定通りロケは終わり、バーミヤンでメシを食う事になった。
メニューと真剣勝負する。
藤田はタンタン麺だった気がする。
当時の藤田にはタンタン麺ブームが巻き起こっていて、どこのどんな店でもタンタン麺を食べては「これはうまい!」と言っていた。
大村は味にうるさくはないが、失敗するのも嫌い。
かつ、そんなモノを考える時間が勿体無いのか知らないが、大体その店でよく注文されるであろうメニューを頼むか、同じく大村以上に味に失敗する事を人800倍恐れているわたくしパジャマとりやの注文に乗っかる。
この時もわたくしと同じ「蒸し鶏の竜田揚げ、ライスセット(ライス大盛り)」という、失敗率の低いスタンダードなタイプの注文の仕方をしていた。
後輩の吉田サラダも、それに乗っかり蒸し鶏の某を頼んだ。


10分もしただろうか。
藤田のタンタン麺が来た。
藤田「うん。うんうん。辛味が抑えてあってうまいな。」
毎回同じ台詞とは知らずに、自称グルメ藤田憲右が言い放った言葉は誰の心にも響かない。


しばらくして、アルバイトであろう30歳くらいの女性店員さんが、蒸し鶏のセットを3つ運んできた。
腹が減っている我々は物も言わずに食べ始めた。
竜田揚げにされた蒸し鶏を一口
う、うまい。
外はカリカリ、中はサクサク。
そこに押し寄せる熱いライスの洗礼。
詰まったノドには冷たいジャスミン茶が妙に合う。
グクゴクゴクリ。
一瞬飽きた所に、一服の清涼剤。レタスのサラダが添えてある!
いいバランスじゃないか!
その緑の翼を口元へいざなう
大自然の香りが鼻腔に広がる。
虫がついているじゃないか!!
ゲェーーーー!!
何たる事か!レタスの裏を、アブラムシらしき虫が堂々と闊歩しているではないかっ!!


ショックと怒りでどうしていいのかわからなかったが、とりあえず店員さんに言う。
パジャマ「すいませ〜ん」
声を張れども店員は来ない。
大声で呼んだらようやく店員が来た。
店員A「大変申し訳ございません。すぐに代わりの品をお持ちいたします。」



10分も経たないうちに、新しい蒸し鳥の某が運ばれてきた。
相当焦って作ったのか、アツアツであった。
う、うまい。
外はカリカリ、中はサクサク。
そこに押し寄せる熱いライスの洗礼。
詰まったノドには冷たいジャスミン茶が妙に合う。
グクゴクゴクリ。
一瞬飽きた所に、一服の清涼剤。レタスのサラダが添えてある!
いいバランスじゃないか!
その緑の翼を口元へいざなう
大自然の香りが鼻腔に広がる。
虫がついているじゃないか!!
ゲェーーーー!!ゲェのゲェ!!
2回目である!
もしわたくしがどこぞの国の王様ならば即刻打ち首にしているところである!
わたくしパジャマとりや、中の人がむき出ていたそうだ。
兎にも角にも店員さんを呼ぶ。
パジャマ「ちょっとええかな?」
店員「はい」
パジャマ「これ、俺には虫に見えるんやけど?」
店員「は!大変申し訳ございません!!直ちに新しい物をお持ちします」
すっかり関西弁が出てしまい、店にイチャモンをつけているような雰囲気になってしまっているのが、そうではない!
これは聖戦なのである!



今度は5分程で新しい蒸し鳥の某が運ばれてきた。
しかも、明らかに店長さんらしき中年男性が持ってきた。
店長「お客様、大変申し訳ございませんでした。こちら蒸し鳥の竜田揚げライスセットでございます。」
パジャマ「はい」
店長「それでは失礼致します。」
こちらの怒りを察しつつ、かつ間違いはもうございませんという気持ちを伝えるかのような話しぶり。
さすが海千山千の客を相手にしてきただけの事はある。
「お食事代ぐらいはそっちが持たんかいっ!」
などのヤカラ台詞を出すタイミングを取る事が出来なかった。
こんな事もあるもんだなぁ。
藤田「スゲーな、その引き」
全くだ。
藤田はとっくに食べ終えている。
大村も吉田サラダもすっかり終盤に差し掛かっている。
とにかく早く食べなければ。腹もペコっている。
やはりうまい。
外はカリカリ、中はサクサク。
そこに押し寄せる熱いライスの洗礼。
詰まったノドには冷たいジャスミン茶が妙に合う。
グクゴクゴクリ。
一瞬飽きた所に、一服の清涼剤。レタスのサラダが添えてある!
いいバランスじゃないか!
その緑の翼を口元へいざなう
大自然の香りが鼻腔に広がる。
虫がついているじゃないか!!
ゲェーーーー!!ゲェのゲェのゲェ!!
連続3回!
近年稀に見る大当たりではないかっ!!
どういう事だ!何の確率変動だ?
そういうのはパチンコをしている時だけで充分である!!
近くを通りかかった店員さんにわたくしパジャマとりやが声をかける
パジャマ「すいません。」
店員「はい」
パジャマ「店長さん呼んでもらえるかな?」
ゆっくりにこやかに話すわたくしの口調から、怒りの大きさが推し量れたのか店員は
店員「は、はい只今!!」
と、小走りに厨房に消えていく。
入れ違いに先程の店長らしき方がスーっと近づいてきた。
先程のこちらの怒りをギリギリかわそうとする大人の対応ぶりが目に浮かび、わたくしパジャマとりや、怒りの沸点を超えつつ思った。
「先制攻撃しなければ、ヤツのペースで話されてしまう!しかし、これ以上怒ってもムダだ。う〜ん」
店長「お客様、何かございましたでしょうか?」
パジャマ「あのな、3回目や!虫が入っとんねん!」
店長「は、これは!大変申し訳ございません。」
パジャマ「蒸し鳥の竜田揚げの蒸し鳥っていうのは虫鳥ってことか?」
店長「いえ。すぐに代わりのお料理を・・・」
パジャマ「これはもう、神様が『食え』と言うてはるって事や。な?」
店長「神様ですか?」
パジャマ「だから俺はこのレタスを食べる!!ええか?それで。」
店長「申し訳ございません。」
パジャマ「逆にこっちが悪かったぐらいです。いただきます。」


こうして未曾有の虫事件が終わった。
どういういきさつで3回連続も虫が入っていたのだろう?
あの状況で、何をどうやったら虫を見逃せるのだろう?
あと数ヶ月で夏が来る。
また食べに行こうじゃないか。
蒸し鳥を。



前回の日記の写真でCDが置いてあったと書いたが、その横に洋楽も置いていた。

一体誰が買うんだ!!




ところで、明日の火曜日のワイ!ワイ!ワイ!の前説で、パジャマとりやの恋愛相談のコーナーをやらされるのですが、恋愛のお悩みがあったら教えて下さいませ。アドレスをプロフィールのところに貼っておきました。よろしくどうぞ。