深夜の出来事

pajama_toriya2005-09-14

 本多劇場でのイベント「Presen10」が終わった。
なんて言ってももう10日も経ってしまったじゃないか!
数少ない待っててくれている方々、ごめんなさいです。
わたくしパジャマとりや、9月3日のPresen10本番では
「V出し」と呼ばれるVTRをきっかけ通りに出す仕事をした。
誰でも出来る仕事なのだが、
わたくしメカには滅法な弱さを持ち合わせているので、
V出しするときは大変緊張するのです。
今回もノーミスで終えれましたぜ!うひょう!


VTRの制作は、トータルテンボスの単独ライブで映像を担当してくれているメカに詳しいナイスガイそしてガンダム好きの石田さんにお願いした。
ナイスガイかつガンダム大好き石田さんの家は、西武新宿線上井草駅近くにある。

石田さんは自宅が仕事場なのだ。
下井草に住んでいるわたくしとしては大変行きやすい。
下井草駅井荻駅上井草駅なのだ。
オロナミンCのCMバトルでもトータルテンボスのCMを作っていただいているので、
座付き作家のわたくしは幾度となく上井草駅に降り立つのだ。
ガンダム好き」と書いたが、何を隠そうこのわたくしパジャマとりやもガンダム好きである。
1stとZガンダムが好きなのだが、これを読んでいるアナタ、まだ知らないなら是非見よう!
騙されたと思って必ず見よう!
アニメなのに設定が大人向けである事にビビっていただこうじゃないか!


そして驚くことなかれ!ガンダムを作った会社「サンライズ」が上井草にあるのだ!
ガンダム好きには当たり前らしいのだが、数年に渡る貧乏生活の賜物であろう。
わたくしは全く知らなかったのだ!ゲェの出る事実におののいた!
何気に通っていた駅前の道が実は聖なる道だったのだ!
終電も無くなった深夜3時ごろの出来事である。
テンション上がってあちらこちらを徘徊する
大きな荷物を持った
襟足の長い男

上井草駅近隣の建物を写メを撮っていた。
完全に怪しいわたくし。駅前には交番があるのだ。
ここ1年近くは髪型の異形感から職務質問されるからあやしい行動はやめておこう。
写メを撮りたい気持ちを抑え、しこたま歩くつもりで上井草の駅前通りを歩く。
交番に差し掛かったころ、女性の声が聞こえてきた。
キーキーキャーキャー言っている。
ん?
揉め事か??
好奇心の塊になってしまったわたくしパジャマとりやは、観察することにした。
見れば、肩までぐらいの髪、ピンクのシャツに白いパンツ、年齢は26〜28歳ぐらいの女性が交番にもたれかかって立っていた。
携帯電話に向かってぶーすか言っている。口調からしてかなり酔っ払っている。電話の相手は彼氏か。
その5メートル横に、困り顔の小太りおっさん。タクシーの運転手らしい。
ピンクの女「アタシが何で上井草に来なきゃならないのよ!だってね、恵比寿から乗った時に井荻駅って言ったのにコイツが勝手に上井草まで来たの〜!!酔っ払ってるからってなめてるんだよ〜!」
相当大きな声で話わめき散らかしている。
交番には誰もいない。
タクシーのおっさんは困った顔で立ち尽くすばかり。
ピンクの女はキーキーと電話で自分の正当性をアピールしている。
わたくしパジャマとりやは駅前のベンチに座り、携帯電話を開き誰かを待つ仕草を始める。
自然。あまりにも自然!
わたくしは華麗に野次馬に変身した。
事の成り行きを見届けようじゃないか。
誰もいない交番に、パトカーが戻ってきた。
中から警察官が3人出てきた。
警察官「どうしたの?」
ピンクの女「どうしたのじゃないでしょ!!アタシが恵比寿からタクシー乗って井荻駅までって言ったのにこのオヤジが何故か上井草まで来たんじゃないの!!」
タクシーのおっさん「井荻に行きましたよわたしは。そしたら・・・」
ピンクの女「じゃあここはどこの駅?1コ横の上井草じゃないの!!酔っ払いだからってなめんじゃないよ!」
警察官「まあまあまあ、一人ずつ話を聞くから落ち着いて。ね?」
ピンクの女「一人ずつって、アタシは被害者なのよ!わかります??アタシは井荻に行きたかったのに上井草に来てるんだから悪いのはこのオヤジでしょ?人権問題だよ!酔っ払いに人権は無いのかしら!!!」
一体どこで人権を侵害されたのだろう?
酔いすぎて呂律が回らない上、同じ事しか言わない。
まとめるとこのピンクの女性、恵比寿からタクシーに乗り、
井荻まで帰るつもりだったのが泥酔して眠ってしまい、
タクシーのおっさんが井荻で起こしたら
「ここじゃない。あっちの駅」
と言い、上井草まで行って女性を起こしたら
「ここはドコ!!」
と怒りだしたそうだ。
ピンクの女は井荻駅で起こされた事を聞いた瞬間
「全く起こされていないわよ!井荻駅って言ったでしょ!!ここ上井草じゃない!全く起こさずによくも・・・。」
と言い出し、怒りのボルテージをMAXへ導いた。


警察官の鋭い目がタクシーのおっさんに向けられる。
警察官「嘘ついてない?」
タクシーのおっさん「嘘じゃないよ。起こしたんだから」
警察官「あ、そう。起こしたのね?」
タクシーのおっさんが狼狽している。
この狼狽はどっちの気持ちなのだろう?
もしかしたらこの一見善人そうな顔面のタクシーのおっさんが、
客が泥酔しているのをいいことに、行き先を聞き間違えたフリして上井草まで来たのだろうか?
それがバレるかもしれないと思っての狼狽か?
はたまた本当に「ここじゃない。あっちの駅」と言われてここまで来たのに
警察官に疑われてドキドキしての狼狽なのか?
本人達の言い分が真っ二つに分かれているため、真相は明かしようがないだろう。
ピンクの女は鬼の首を取ったようにわめき散らかす。
タクシーのおっさんは困り果てるばかり。
ピンクの女「別に差額の金が惜しいんじゃないのよ!!アタシはお金はあるんだからねっ!!大体アタシが行きたかったのは井荻駅なの!!!どうなってるのよ!ここは隣の上井草じゃない!!恵比寿から・・・・・・」
女の話は先程からループしている。
回遊魚か!
メリーゴーランドか!
藤田憲右か!
埒が明かない。


警察官「どっちにしてもね、水掛け論になっちゃうからさ、どうしようもないよ。これは。」
埒を明かした警察官。
そう言われピンクの女は辺りをうろつき始めた。
わたくしパジャマとりやの目の前にも来た。
どうやらタクシーを探しているらしい。帰るつもりだ。
30分はモメただろうか。ここは上井草駅
歩いて下井草のパジャマハウスに帰るには井荻駅を通る。

乱闘などのモメ事も起きず、事態は収束の方向。
得るモノも無く、時間の無駄感たるや山の如しである。
そろそろ潮時であろう。
わたくしパジャマとりや、立ち上がる。
同時にピンクの女もタクシーを捕まえた。


タクシーの扉が開く


乗り込むピンクの女


ピンクの女「下井草まで


一同「

井荻駅じゃない!井荻駅じゃないのだ!どういう事だ!
警察官3人、タクシーのおっさん、そしてわたくしパジャマとりや。
合わせて5人の心は一つになった。
嗚呼!嗚呼なんだろうこの気持ち。
してやられた!1本取られた!
何故この展開で下井草に行くのだピンクの女!
あれほど井荻駅と言ってたじゃないか!
気になるじゃないか!どうしてくれるんだ!
ハケ際にボケてくるとは!
大声でつっこめば良かっただろうか。
キー!!





最後に告知でげす。
今週の土曜日にあるのですが、わたくし作家をやらせてもらっておりますイベントでげす。


9月17日(土)
プリンス・オブ・プリンス
出演・前田ししょう・オコチャ・アッハー小泉大西ライオン・若月
ゲストあり
場所 渋谷シアターD
開場 23:30
開演 24:00(オールナイトでげす)
前売 1200円
当日 1500円
チケットぴあ Pコード363−652


気が向いたら是非来てくださいませ。




それと梅田の菖蒲園には行かない方向になっております。
よろしくどうぞです。